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柴田有理(しばたあり)ブログ

「まちてくギャラリー」とは

岩手県東和町の「まちてくギャラリー」&その冊子

岩手県東和町で彫刻家をしている菅沼緑(すがぬま・ろく)さん発案のプロジェクト。

岩手県花巻市東和町の土沢商店街の街路沿いに、美術家の作品写真を掲示し、

日常的に(まちでアートマーケットや大きい美術展がないときでも)
まちに美術作品が
あるようにしよう、という活動。

この様子は菅沼さんが小冊子にして、様々な人に届けられている。

「まちてくギャラリー」がまちから飛び出してどこでもいつでも読んでもらえ、
そして同時にまちの活気につながれば、という思いがあるようです。

以下、菅沼緑さんの書いた記事より抜き書き、柴田が勝手に文をコンパクト化しています。

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1万人足らずの人が暮らしている岩手県東和町
このマチでは美術の作家が15人(2014年統計)もいるのです。
 
「まちてくギャラリー」とは町を歩けば美術作品に出会える
アウトドアーギャラリーです。
ギャラリーの中に入らなくても通りを歩けば、
町の壁や柱に展示されている作品と出会える。
町を歩くふつうの人々が目にすることができる。
そういった、日常の中に作品との出会いをつくることを目的にしています。


 


東和町土沢では、
「まちかど美術館 アート@つちざわ〈土澤〉」というアートプロジェクトを行ったり、
もっと気軽な「アート&クラフト土澤マーケット」というイベントを毎年開いたり、
土澤はときに大変賑わい、「アートのまち」としてちょと有名なまちです。
 
それらのイベントは短期間の開催ですが、
この「まちてくギャラリー」は、いつでも見ることができる常設の展示で、
3ヶ月ごとに展示内容が変わる“日々の美術”です。

アーティスト、たくさんの作品が集まる東和町。それを町の当たり前にしていきたい。

美術活動をしている人中心の世界と、この小さな町を歩く人との間には、
だいぶアートが東和町に馴染んできたとはいえまだ距離があるのも事実です。
 
それでもなお、こうして町の風景として
作品の写真がいつでもそこに展示されているということが、
いつの間にか見慣れた景色になっていく。

見慣れた物との出会いは、驚きとはならないかも知れませんが、
逆に深く静かに染み込むはずだと思うのです。


そして、展示の内容を小冊子にして発信をすれば、
展示の場所と期間という制約を超えて、自由自在に作品を届けることができます。


◇小冊子
岩手県の作家たちとそれ以外の人たちにも呼び掛けた、さまざまな傾向の作家たちに登場してもらっています。また、小冊子の奥付に支援をしてくださった方々のお名前も掲載させていただきます。

















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